ガン治療のバランス

ガンになると恐怖心で抗癌剤を継続する方がほとんどです。
抗癌剤をやめると、ガンが大きくなるのではと
体がボロボロになっても続けてしまっています。

最近、顔面にできた難病のガンの方が
くも膜下出血で亡くなったとの連絡がありました。
某有名病院での抗癌剤治療で全身状態が悪化したため
見放され、私のクリニックに来られました。
栄養の補充により全身状態がよくなり
再び治療してくれる病院を捜し、新たな抗癌剤をはじめました。
いつの間にか、栄養状態よりも治療優先となり
たまにわたしのところに来るといった感じになりました。
そのときの血液検査でかなり栄養状態が悪かったので
「あんまりがんばる治療はよくないよ」
とお話しをしていたのですが
残念な結果となりました。
似たようなストーリーは多いので
私自身は力が抜けてしまそうです。

多くの方はガンではなく、抗癌剤による栄養失調で
亡くなっているのが現状です。

抗ガン剤を使うタイミングとお休みするタイミングが
あります。
それはその人の栄養状態で決まります。
また画像にガンがあってもガンが落ち着いているときに
抗ガン剤をするとガンが活性化することがあります。
ガンの治療は、無理しすぎない、念のための治療はしないことです。


栄養療法医 くわじまやすこの即実践したくなる栄養療法

香川県出身。平成6年 大阪医科大学卒業後、徳島大学第一内科入局。 徳島県立中央病院にて研修、高松赤十字病院内科勤務、京都大学核医学科入局、大阪北逓信病院を経て、桑島内科医院 副院長を勤める。