ガンとのつきあい

ガンといえば「戦う」というイメージがありますね。
だから抗癌剤を最後までがんばって受け続けるのだと
思います。

ガンという病気がどういうものかと概念を
お話すると
「ガンは慢性炎症疾患で管理していく病気」
です。
慢性炎症とは、なにもしていなくくても
タンパク質が消耗されるという病態で
通常よりタンパク質が必要な状態です。
極端にいうと、リウマチやアトピー、糖尿病も
慢性炎症疾患です。
ガンもほかの慢性炎症疾患のように管理していく病気です。

ガン自体には何もしなくてもいいときと、増悪するときの
サイクルがあります。急性増悪を早くにとらえて
急性増悪の火事をはやく消すといった治療が
大切です。
だからこそ、抗ガン剤が必要なときなのか
不要なときなのかをよく考えることが大切になってきます。
抗ガン剤や放射線治療を予定どおりこなすこと以上に
時期に見極めるうえで、どの疾患よりも
管理が重要です。

栄養療法医 くわじまやすこの即実践したくなる栄養療法

香川県出身。平成6年 大阪医科大学卒業後、徳島大学第一内科入局。 徳島県立中央病院にて研修、高松赤十字病院内科勤務、京都大学核医学科入局、大阪北逓信病院を経て、桑島内科医院 副院長を勤める。